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精進料理

お坊さんだって人間だから当然、腹が減る。

因みに昔の禅僧は一日一食、夕食なし。

こりゃつらい。

特に冬は当然寒いから、つらい。

寒いと一段と体力が消耗して腹が減る。

でも一日一食、夕食なし。

そんな時に温めた石を懐に入れ、

『この石は飢えや寒さを凌ぐ薬だぁ』

と、飢えや寒さを凌いでいたそうだ。

今では温めた石で空腹と寒さを凌ぐとか考えられないが、禅僧はその温めた石を薬石と呼んだ。

現在の禅寺で夕食の事を薬石という語源だ。

勘のいい方ならお気付きかもしれないが、これが懐石料理の語源でもある。

つまり、

【『懐』(ふところ)に入れる『石』】

というわけだ。

それと似たようなイメージで実はおそらくまったく違うであろうものに精進料理というものがある。

精進とは雑念を払い、行いを謹んで物事に没頭し、誠心誠意励むことをいう。

つまり今日、夕食のテーブルにのったステーキに対して誠心誠意『感謝』して食せば、それは精進料理ということもできるはずなのだ。

何も禁欲的に、宗教者は肉食っちゃいけないなんて事はない。

どのような宗教に関しても禁止事項が多いように思われがちだが、実は違う。

限りなく人間を包み込み、闇の中から光明へと人を導いてくれるものが宗旨宗派にかかわらず、宗教なのだ。

ただ単に禁止事項を課したり、難しい単語を並べたりして、人の眼を閉じさせてしまえば闇の中にいても光の中にいても同じ事になってしまう。

禁止事項が多いのは、何事に関しても『プライベート』という心地よい響きを持つ言葉に酔い痴れて、気付かないうちに排他的で関係性の薄い現代社会に生きなければならなくなった我々なのだ。

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2008.01.16 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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佐藤昭衆

Author:佐藤昭衆
新明国上教会につとめる
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